本ページの掲載する制度の記載は、厚生労働省および各市区町村・都道府県の公表内容にもとづきます。

名前が似ている制度が3つある。最初に切り分ける

車いす、装具、補聴器、義肢。これらの費用が出る制度は、じつは3系統に分かれています。補装具費(障害者総合支援法)、日常生活用具(市区町村の地域生活支援事業)、治療用装具の療養費(健康保険)。根拠になる法律も、窓口も、必要な書類も違います。そして補装具費は、購入前に申請しないと出ません。府中市は「購入・修理後の助成はできません。必ず事前にご相談ください。」と書いています。

本ページは補装具費の支給についての手続きの一般的な整理です。病気・症状・治療については扱いません。またどの補装具が必要かの判断は、医師の意見書と身体障害者更生相談所等の判定によります。本サイトが対象になるかどうかを判断するものではありません。判定の要否・様式・窓口・負担の上限は市区町村および都道府県ごとに異なります。お住まいの市区町村の障害福祉担当課にご確認ください。
このページの内容
  1. 3つの制度の切り分け
  2. 購入前でなければ出ない
  3. 対象になる方
  4. 申請から支給までの流れ
  5. 状況ごとの入口
  6. よくある取りこぼし
  7. 確認に使った一次情報
  8. よくある疑問

3つの制度の切り分け

似ているが別の制度

補装具費日常生活用具治療用装具の療養費
根拠障害者総合支援法市区町村の地域生活支援事業健康保険
窓口市区町村の障害福祉担当市区町村の障害福祉担当加入している保険者
前提身体障害者手帳など手帳など(市区町村による)医師の指示
判定更生相談所の判定または医師の意見書市区町村の判断医師の証明書
申請の順番購入前購入前(市区町村による)支払ってから
負担原則1割・上限あり市区町村による保険の給付割合

出典:厚生労働省・目黒区・府中市・練馬区の公表内容(2026年9月10日確認)。取り扱いは市区町村ごとに異なります。治療用装具の療養費日常生活用具とおむつ

いちばん違うのは「申請の順番」です。治療用装具は、いったん払ってから療養費として請求します。補装具費は、買う前に申請します。この2つを取り違えると、片方は出ません。

購入前でなければ出ない

府中市の記載はこうです。

購入・修理後の助成はできません。必ず事前にご相談ください。

出典:府中市「補装具の購入と修理」

順番を間違えないために

  1. 市区町村の障害福祉担当課に相談するここが起点です。
  2. 必要な書類を確認する意見書の様式は市区町村でもらいます。
  3. 業者に見積書を作ってもらう目黒区は「本人あてのもの」としています。
  4. 申請するここまで、まだ買っていません。
  5. 判定・決定を待つ更生相談所の判定または医師意見書による書類判定。
  6. 決定後に製作・購入する決定の前に買うと対象外になります。

補聴器の助成も同じ構造でした。市区町村の助成は「決定してから買う」が基本です。→ 補聴器は療養費ではない

対象になる方

対象(厚生労働省・目黒区・府中市の記載から)

内容
厚生労働省「補装具を必要とする障害者、障害児、難病患者等」(難病は政令に定める疾病に限る)
目黒区「身体障害者手帳を所持し、判定等により補装具費の支給が必要な障害状況と認められた身体障害者・身体障害児」
府中市「身体障害者手帳をお持ちの方、または、障害者総合支援法の対象疾病(難病等)の患者の方」で、医学的判定により適当と認められた者

出典:厚生労働省・目黒区・府中市の公表内容(2026年9月10日確認)。手帳が前提になります。障害者手帳の手続き

手帳を持っていることが入口です。手帳の申請からになる場合は、そちらが先になります。

申請から支給までの流れ

厚生労働省の説明はこうです。

障害者又は障害児の保護者が市町村長に申請し、身体障害者更生相談所等の判定又は意見に基づく市町村長の決定により、補装具費の支給を受ける

出典:厚生労働省「補装具費支給制度の概要」

「判定又は意見」と書かれている点が重要です。補装具の種類によって、更生相談所での判定が要るものと、医師の意見書だけで済むものがあります。判定が要るかどうか

状況ごとの入口

車いすを作りたい

購入前に市区町村へ相談します。判定が要る種目です。→ 判定が要るかどうか

もう買ってしまった

府中市は「購入・修理後の助成はできません」としています。

医師にコルセットを作るよう言われた

治療用装具の療養費かもしれません。制度が違います。→ 治療用装具の療養費

65歳を過ぎている

介護保険が優先される種目があります。介護保険が優先される種目

手帳をまだ持っていない

手帳の申請が先になります。身体障害者手帳

いま使っているものが壊れた

修理も補装具費の対象です。こちらも事前の申請が要ります。→ 耐用年数・再支給・借受け

よくある取りこぼし

先に買ってしまった

府中市は「購入・修理後の助成はできません」としています。

治療用装具と混同した

治療用装具は健康保険で、支払ってから請求します。順番が逆です。

日常生活用具と混同した

根拠になる制度が違います。

介護保険を確認しなかった

重複する種目は介護保険が優先されます(目黒区・府中市)。

手帳の等級だけで判断した

判定または医師の意見書によります。

3つの制度の切り分け意見書と見積書判定が要るかどうか利用者負担と上限介護保険が優先される種目耐用年数・再支給・借受け

確認に使った一次情報

よくある疑問

買ってから申請できますか。

できません。府中市は「購入・修理後の助成はできません。必ず事前にご相談ください。」としています。

治療用装具とどう違うのですか。

根拠になる制度が違います。治療用装具は健康保険の療養費で、いったん支払ってから請求します。補装具費は障害者総合支援法にもとづき、購入前に申請します。

誰が対象になりますか。

厚生労働省は「補装具を必要とする障害者、障害児、難病患者等」としています。目黒区・府中市は身体障害者手帳の所持を前提に案内しています。

いくら負担しますか。

厚生労働省は「原則定率1割負担」とし、所得に応じた上限月額を定めています。利用者負担と上限

どの補装具が対象か教えてください。

本サイトでは個別の判断は扱いません。必要かどうかは医師の意見書と更生相談所等の判定によります。市区町村の障害福祉担当課にご確認ください。

補装具費の支給ガイドの記事一覧

一次情報の確認先

本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。

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