同じ車いすでも、どちらの制度になるかが決まっている
車いす、歩行器、歩行補助つえ。これらは補装具にも、介護保険の福祉用具貸与にもあります。どちらを使うのか。目黒区は「補装具の種目のうち、介護保険制度と重複する種目は介護保険制度が優先」、府中市は「介護保険の対象となる方は、介護保険の制度が優先されます。」としています。
介護保険が優先
2つの制度の関係
| 記載 | 出典 | |
|---|---|---|
| 目黒区 | 「補装具の種目のうち、介護保険制度と重複する種目は介護保険制度が優先」 | 目黒区 |
| 府中市 | 「介護保険の対象となる方は、介護保険の制度が優先されます。」 | 府中市 |
出典:目黒区・府中市の公表内容(2026年9月10日確認)。取り扱いは市区町村ごとに異なります。
介護保険の被保険者(65歳以上、または40〜64歳で特定疾病に該当する方)は、まず介護保険を見ることになります。
重なる種目
同じ名前のものが両方にある
| 用具 | 補装具 | 介護保険の福祉用具 |
|---|---|---|
| 車いす | ある | ある(貸与) |
| 歩行器 | ある | ある(貸与) |
| 歩行補助つえ | ある | ある(貸与) |
| 義肢・装具 | ある | ない |
| 補聴器 | ある(補装具費) | ない |
| 座位保持装置 | ある | ない |
重なるのは「借りて使えるもの」です。身体に合わせて作るもの(義肢・装具・座位保持装置など)は補装具の側にあります。取り扱いは市区町村ごとに異なりますので、必ず窓口でご確認ください。
大まかに言えば、既製品を借りるものは介護保険、身体に合わせて作るものは補装具です。
それでも補装具になる場合
介護保険の被保険者であっても、補装具費の対象になることがあります。介護保険の福祉用具では対応できない、身体の状況に合わせた仕様が必要な場合です。
この判断は、更生相談所の判定または医師の意見書によります。本サイトでは個別の判断は扱いません。→ 判定が要るかどうか
まず介護保険の担当(ケアマネジャー)に相談し、そのうえで障害福祉担当課に相談する、という順番になります。
どちらの窓口に行くか
順番
- 介護保険の被保険者か(65歳以上、または40〜64歳で特定疾病に該当)
- そうなら、まず介護保険の福祉用具貸与を確認する(ケアマネジャーに相談)
- 介護保険では対応できない仕様が必要か
- 必要なら、障害福祉担当課に補装具費を相談する
- 判定または医師の意見書で判断される
介護保険で借りられるものを補装具費で申請しても、通らないのが通常です。
介護保険で頼めない範囲については、介護保険の自費の考え方で整理しています。
状況ごとの考え方
65歳になった
いま補装具費で車いすを使っている
装具を作りたい
介護保険の車いすが体に合わない
40代で特定疾病に該当する
手帳と要介護認定の両方がある
よくある取りこぼし
障害福祉の窓口だけに行った
重複する種目は介護保険が優先されます。
65歳になっても同じだと思った
介護保険の被保険者になると、優先関係が生じます。
ケアマネジャーに相談しなかった
介護保険の福祉用具は、ケアプランに位置づけて使います。
装具も介護保険だと思った
義肢・装具は介護保険にはありません。
両方に同時に申請した
優先関係があります。
→ 3つの制度の切り分け/意見書と見積書/判定が要るかどうか/利用者負担と上限/介護保険が優先される種目/耐用年数・再支給・借受け
確認に使った一次情報
- 厚生労働省「補装具費支給制度の概要」厚生労働省 補装具費支給制度の概要
- 目黒区「障害者の補装具費(交付・修理・借受)の支給」目黒区 障害者の補装具費の支給
- 府中市「補装具の購入と修理」府中市 補装具の購入と修理
- 神奈川県「補装具についてのご案内」神奈川県 補装具についてのご案内
よくある疑問
介護保険と補装具、どちらが先ですか。
車いすはどちらですか。
装具はどちらですか。
介護保険の用具が体に合いません。
両方の窓口に行く必要がありますか。
補装具費の支給ガイドの記事一覧
一次情報の確認先
本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。