年数が来る前でも、作り直せることがある
補装具には種目ごとに耐用年数が定められています。ただし「年数が来るまで作り直せない」という制度ではありません。府中市は「耐用年数を経過していなくても、障害状況の変化や児童の成長により使用が困難になった場合等は、特例的に再支給可能となる場合があります。」としています。そして平成30年からは、購入以外に「借受け」という選択肢が加わりました。
耐用年数とは
種目ごとに、通常の使用でどれくらい使えるかの目安として定められている年数です。この年数を過ぎると、原則として再支給の対象になります。
年数は種目によって違い、市区町村で確認できます。本サイトでは個別の年数は扱いません。お住まいの市区町村の障害福祉担当課にご確認ください。
年数前の再支給
府中市の記載はこうです。
耐用年数を経過していなくても、障害状況の変化や児童の成長により使用が困難になった場合等は、特例的に再支給可能となる場合があります。
出典:府中市「補装具の購入と修理」
特例が検討される場面(府中市の記載から)
- 障害の状況が変わって、いまのものが使えなくなった
- 子どもが成長して、体に合わなくなった
- そのほか、使用が困難になった場合
「年数が来ていないから無理」と自分で判断せず、窓口に相談してください。ただし、こちらも決定の前に買うと対象外になります。→ 購入前でなければ出ない
修理という選択肢
補装具費は、購入だけでなく修理も対象です。目黒区の申請書の名称は「補装具費(購入・修理・借受)支給申請書」で、3つが並んでいます。
修理も事前の申請が要ります。府中市は「購入・修理後の助成はできません。必ず事前にご相談ください。」としています。壊れてから急いで直すと、対象外になります。
借受けの制度
神奈川県の記載はこうです。
平成30年4月から一部の補装具が借受けの対象
障害者更生相談所が適当と判断した場合には、借受けに要した費用を補装具費として支給することができます
出典:神奈川県「補装具についてのご案内」
購入と借受け
| 購入 | 借受け | |
|---|---|---|
| 費用の出方 | 購入費用に対して支給 | 借受けに要した費用に対して支給 |
| 対象 | 補装具全般 | 一部の補装具 |
| 判断 | 判定または意見書 | 更生相談所が適当と判断した場合 |
| 向いている場面 | 長く使う | 成長期・状態が変わりうる・試したい |
出典:神奈川県の公表内容(2026年9月10日確認)。借受けの対象種目と取り扱いは自治体により異なります。目黒区の申請書も「購入・修理・借受」の3つを並べています。
成長期の子どもや、状態が変わりうる場合には、借受けのほうが合うことがあります。窓口で「借受けの対象になりますか」と聞いてみてください。
いつ動くか
逆算する
- 耐用年数を確認して、手帳と一緒にメモする市区町村で確認できます。
- 年数が近づいたら、まず窓口に相談する意見書と判定に時間がかかります。
- 意見書を依頼する受診から1か月前後。
- 見積書を取る本人あてで。
- 申請し、決定を待つ決定してから製作します。
いま使っているものが壊れてから動くと、その間に代わりがありません。年数が近づいた時点で動くのが、いちばん確実です。
状況ごとの考え方
耐用年数がまだ来ていない
子どもが大きくなって合わない
壊れた
試してから決めたい
直してからにするか、作り直すか迷う
年数を忘れた
よくある取りこぼし
年数前だからと諦めた
特例的に再支給される場合があります(府中市)。
壊れてから急いで直した
修理も事前の申請が要ります。
借受けを知らなかった
平成30年4月から一部が対象です(神奈川県)。
年数が来てから動き始めた
意見書と判定に時間がかかります。
耐用年数を控えていなかった
手帳と一緒にメモしておいてください。
→ 3つの制度の切り分け/意見書と見積書/判定が要るかどうか/利用者負担と上限/介護保険が優先される種目/耐用年数・再支給・借受け
確認に使った一次情報
- 厚生労働省「補装具費支給制度の概要」厚生労働省 補装具費支給制度の概要
- 目黒区「障害者の補装具費(交付・修理・借受)の支給」目黒区 障害者の補装具費の支給
- 府中市「補装具の購入と修理」府中市 補装具の購入と修理
- 神奈川県「補装具についてのご案内」神奈川県 補装具についてのご案内
よくある疑問
耐用年数の前でも作り直せますか。
修理も対象ですか。
借受けとは何ですか。
耐用年数は何年ですか。
いつ動けばよいですか。
補装具費の支給ガイドの記事一覧
一次情報の確認先
本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。