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行方不明になった日にゼロから説明しないために

帰ってこないと気づいた日に、写真を探し、服装を思い出し、身体的特徴を説明する——その時間が惜しい。だから先に登録しておく仕組みがあります。横浜市はこう説明しています。

行方不明となるおそれのある認知症の人の情報(身体的特徴など)を区役所や地域包括支援センターなどで事前に登録しておくことができます。

出典:横浜市「認知症高齢者等SOSネットワーク」

本ページは自治体の制度についての一般的な整理です。制度の有無・名称・対象・費用・申請先は市区町村ごとに異なります。また病気の診断・治療・対応方法については扱いません。医療については主治医に、暮らしの相談は地域包括支援センターにご相談ください。
このページの内容
  1. なぜ事前なのか
  2. 何を登録するか
  3. 警察への情報提供の同意
  4. 行方不明になったときの流れ
  5. ほかの制度の前提になる
  6. 状況ごとの考え方
  7. よくある取りこぼし
  8. 確認の順序
  9. 確認に使った一次情報
  10. よくある疑問

なぜ事前なのか

行方不明になった当日は、家族がいちばん動揺しています。そのときに、身長・体重・髪型・服装の癖・立ち寄りそうな場所を、落ち着いて説明するのは難しい。事前に登録してあれば、「登録番号の人がいなくなりました」で情報が動き出します。

登録している場合としていない場合

事前登録あり事前登録なし
連絡した直後登録済みの情報がすぐ使えるその場で聞き取りから始まる
写真登録時に預けてある探して用意する
関係機関への共有あらかじめ同意の範囲が決まっているそのつど確認が要る
家族の負担小さい大きい

登録は「起きたときの段取り」を先に済ませておく作業です。仕組みと運用は市区町村ごとに異なります。

何を登録するか

登録が求められることが多い情報

「立ち寄りそうな場所」は、家族しか知らない情報です。以前の勤め先、生まれ育った町、通っていた道。ここが手がかりになることがあります。

写真は年に1回は更新してください。髪型や体型が変わると、古い写真では見つけにくくなります。

警察への情報提供の同意

横浜市は、見守りシールの対象要件の一つとして次を挙げています。

認知症高齢者等SOSネットワークの事前登録をしていて、かつ神奈川県・神奈川県警への登録情報の提供に同意している

出典:横浜市「認知症高齢者等SOSネットワーク」

つまり、登録するだけでなく「警察に情報を渡してよい」という同意が別にあります。ここに抵抗を感じる家族がいます。ただし行方不明になったときに動くのは警察なので、同意していないと情報が届きません。

横浜市は、保護された側の情報についても「神奈川県ホームページに横浜市内で保護された身元不明の認知症の人の情報を掲載」としています。探す側と、保護された側の両方から突き合わせる仕組みです。

行方不明になったときの流れ

一般的な流れ(市区町村により異なります)

  1. まず警察へためらわないでください。横浜市も「連絡先へ、わからない場合は警察へ連絡してください」としています。
  2. 事前登録していることを伝える登録情報が使えます。
  3. 市区町村・地域包括支援センターへ連絡するネットワークへの情報発信を依頼。
  4. 協力機関へ情報が流れる市区町村が協定を結んでいる事業者・交通機関など。
  5. 身元不明者情報と突き合わせる都道府県のホームページに掲載されることがあります。
  6. 見つかったら解除の連絡をするこれを忘れると情報が流れ続けます。

ほかの制度の前提になる

SOSネットワークの事前登録が、ほかの制度の入口になっていることがあります。横浜市は見守りシールの対象要件に事前登録を含めています。

4つの制度のつながり

制度SOSネットワークとの関係
見守りシール横浜市は事前登録と県警への情報提供の同意を要件にしている
位置情報端末の貸与市区町村により、併せて案内されることがある
個人賠償責任保険同じ窓口で扱っていることが多い
緊急通報システム別の制度(在宅での急病等が対象)

4つを別々に申請するのではなく、窓口で「全部教えてください」と聞くのが早いです。自治体の制度の全体像

状況ごとの考え方

まだ一度も行方不明になっていない

その段階で登録するのが本来の使い方です。「まだ大丈夫」と思っているうちに登録しておく。

警察に情報を渡すことに抵抗がある

同意の範囲を窓口で確認してください。ただし探す主体は警察なので、同意していないと動きが遅くなります。

本人が登録を嫌がる

「迷惑をかけないための段取り」という説明の仕方があります。登録すること自体は本人の生活を変えません。

引っ越した

登録は市区町村ごとです。転入先で改めて登録が必要です。

写真が古い

年1回の更新を決めてください。誕生日など覚えやすい日に。

見つかったあと

解除の連絡を忘れずに。そして、なぜ出たのかを地域包括支援センターに相談してください。同じことが繰り返されるかどうかは、環境で変わることがあります。

よくある取りこぼし

登録したが写真を更新していない

古い写真では見つけにくくなります。

県警への情報提供に同意していなかった

横浜市は見守りシールの要件に同意を含めています。

警察への連絡をためらった

早いほど見つかりやすくなります。

見つかったあとに解除の連絡をしなかった

情報が流れ続けます。

引っ越し後に登録し直していない

市区町村ごとの制度です。

確認の順序

登録するまで

  1. 市区町村に制度があるか聞く名称は「SOSネットワーク」「事前登録制度」など様々。
  2. 登録に必要な情報を集める写真・身体的特徴・立ち寄りそうな場所。
  3. 同意の範囲を確認する警察・県・協力機関へ何を渡すか。
  4. 登録する区役所・地域包括支援センター・警察署など。
  5. ほかの制度も一緒に聞く見守りシール位置情報端末の貸与
  6. 年1回、写真と情報を更新する日を決めておく。

自治体の制度の全体像見守りシール位置情報端末の貸与SOSネットワークの事前登録個人賠償責任保険機器の選び方人に頼む場合

確認に使った一次情報

よくある疑問

登録は無料ですか。

無料の市区町村がほとんどです。制度の有無と名称は市区町村ごとに異なります。

登録すると監視されますか。

されません。行方不明になったときに情報を使えるようにしておく仕組みで、平常時に位置を追うものではありません。位置を確認する仕組みは別の制度です。→ 位置情報端末の貸与

警察への情報提供に同意しないと登録できませんか。

市区町村によります。横浜市は見守りシールの対象要件に「神奈川県・神奈川県警への登録情報の提供に同意している」ことを含めています。

どこで登録できますか。

横浜市は「区役所や地域包括支援センターなど」としています。警察署で受け付けている市区町村もあります。

行方不明になったらまずどこへ連絡しますか。

警察です。横浜市も「連絡先へ、わからない場合は警察へ連絡してください」としています。ためらわず早く連絡してください。

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一次情報の確認先

本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。

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