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名前も住所も書かずに連絡がつく

外出先で帰れなくなったとき、いちばん困るのは「発見した人が、どこに連絡すればいいか分からない」ことです。名前や住所を書いた札を持たせるのは抵抗があります。自治体が交付する「見守りシール」は、この2つを両立させる仕組みです。墨田区はこう説明しています。

発見者が行方不明となった方の衣服等に貼り付けられたシールの二次元コードを読み取ると、個人情報を知らせることなくご家族等とインターネット上の伝言板でやり取りができます。

出典:墨田区「認知症高齢者見守りシール事業」

本ページは自治体の制度についての一般的な整理です。制度の有無・名称・対象・費用・申請先は市区町村ごとに異なります。また病気の診断・治療・対応方法については扱いません。医療については主治医に、暮らしの相談は地域包括支援センターにご相談ください。
このページの内容
  1. 仕組み
  2. 対象になる人
  3. 交付される枚数
  4. どこに貼るか
  5. 状況ごとの考え方
  6. よくある取りこぼし
  7. 申請の仕方
  8. 確認に使った一次情報
  9. よくある疑問

仕組み

発見されてから連絡がつくまで

  1. 発見者がシールに気づく衣服・靴・杖などに貼ってあります。
  2. 二次元コードを読み取る専用アプリは不要な方式が多い。スマートフォンのカメラで読めます。
  3. 伝言板が開く個人情報は表示されません。
  4. 発見者が書き込む「〇〇駅前にいます」など。
  5. 家族に通知が届く登録した連絡先へ。
  6. やり取りして迎えに行く伝言板の上で場所を確認できます。

要点は「個人情報を知らせることなく」の部分です。発見者には名前も住所も見えません。だから、落としたり見られたりしても身元がさらされません。

対象になる人

対象要件(実際に確認できた2区の記載)

墨田区荒川区
年齢・居住区内在住のおおむね65歳以上区内在住で、荒川区に住民登録がある40歳以上の方
状態在宅で、要介護1以上/検査結果等で明らかな方/過去に警察署等で保護された方 のいずれか認知症により、外出中に行方不明になるおそれがある方
添付検査結果等の書類が必要な場合がある

出典:墨田区・荒川区の公表内容(2026年9月10日確認)。年齢の線も、状態の要件も市区町村ごとに違います。荒川区は40歳以上としており、若年で対象になる場合があります。

「要介護認定を受けていないと対象外」とは限りません。荒川区は「外出中に行方不明になるおそれがある方」という書き方で、認定の有無を要件にしていません。窓口で確認してください。

交付される枚数

交付枚数(2区の例)

枚数
墨田区アイロンシール(対洗ラベル)30枚、蓄光シール10枚
荒川区アイロンシール(対洗ラベル)20枚、蓄光シール10枚

出典:墨田区・荒川区の公表内容。「対洗ラベル」は洗濯できるタイプ、「蓄光シール」は暗いところで光るタイプです。

枚数が多いのには理由があります。1枚だけ貼っても、その日にその服を着ていなければ意味がありません。よく着る服にまとめて貼っておく前提の枚数です。

どこに貼るか

貼る場所として考えられるところ

蓄光シールは、暗いところで見つけてもらうためのものです。夕方から夜にかけて発見されることを想定して、靴やかばんの外側に貼る使い方があります。

本人が嫌がる場合は、外から見えない場所から始めてください。「監視されている」と感じさせない置き方が続けるコツです。

状況ごとの考え方

本人が貼られるのを嫌がる

見えない場所(上着の内側、靴の中敷きの裏)から始める方法があります。アイロンシールは目立ちにくく作られています。

まだ要介護認定を受けていない

認定を要件にしていない市区町村があります。荒川区は「外出中に行方不明になるおそれがある方」としています。窓口で確認してください。

60代前半だが心配

荒川区は40歳以上を対象にしています。年齢の線は市区町村ごとに違います。

施設に入っている

在宅の方を対象にしている市区町村があります。墨田区は「在宅の」と明記しています。

市区町村に制度が無い

同じ仕組みの民間サービスがあります。また、SOSネットワークの事前登録や位置情報端末の貸与を置いている場合があります。→ SOSネットワークの事前登録位置情報端末の貸与

すでに一度、警察に保護されたことがある

それが対象要件になっている市区町村があります。墨田区は「過去に警察署等で保護された方」を要件の一つに挙げています。窓口で伝えてください。

よくある取りこぼし

1枚だけ貼って終わりにした

その日に着ていなければ意味がありません。よく着る服にまとめて貼る前提の枚数です。

伝言板の登録先が古い

家族の携帯番号が変わると連絡が届きません。変えたら登録も直してください。

靴に貼っていなかった

上着を着ずに出ることがあります。靴・杖・かばんにも貼っておく。

家族の誰も伝言板の使い方を知らなかった

登録したら一度、家族で試してください。

SOSネットワークの登録が前提だった

横浜市は事前登録と情報提供の同意を要件にしています。SOSネットワークの事前登録

申請の仕方

墨田区・荒川区の記載から整理

  1. 市区町村に制度があるか聞く高齢福祉担当課か地域包括支援センター。
  2. 対象要件を確認する年齢・状態・在宅かどうか。
  3. 必要書類を用意する墨田区は検査結果等の書類が必要な場合があります。
  4. 申請書と登録シートを出す墨田区は「申請書(第1号様式)」と「どこシル伝言板登録シート」。
  5. 受け取ったら貼るよく着る服・靴・かばんに。
  6. 家族で伝言板を試すいざというときに初めて使うのでは遅い。

自治体の制度の全体像見守りシール位置情報端末の貸与SOSネットワークの事前登録個人賠償責任保険機器の選び方人に頼む場合

確認に使った一次情報

よくある疑問

シールは無料ですか。

無料で交付している市区町村がほとんどです。ただし制度の有無と条件は市区町村ごとに異なります。窓口でご確認ください。

発見者に名前や住所が分かってしまいませんか。

分かりません。墨田区は「個人情報を知らせることなくご家族等とインターネット上の伝言板でやり取りができます」としています。

洗濯しても大丈夫ですか。

洗濯を想定したアイロンシール(対洗ラベル)が交付されます。貼り方は交付時の説明に従ってください。

要介護認定がないと申請できませんか。

市区町村によります。荒川区は「認知症により、外出中に行方不明になるおそれがある方」としており、認定の有無を要件にしていません。

GPSとどちらがよいですか。

役割が違います。シールは「見つけてもらったあと」の連絡、GPSは「いまどこにいるか」を探すためのものです。→ 位置情報端末の貸与

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一次情報の確認先

本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。

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