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保険料を自治体が払う制度がある

外出中に線路に入ってしまった、店の商品を壊してしまった、自転車と接触した——そうしたときの賠償に備える保険を、自治体が保険料を負担して用意していることがあります。荒川区は「自己負担はありません(保険料は、区が全額を負担します)」と明記しています。ただし、自動では加入になりません。申請が要ります。

本ページは自治体の制度についての一般的な整理です。制度の有無・名称・対象・費用・申請先は市区町村ごとに異なります。また病気の診断・治療・対応方法については扱いません。医療については主治医に、暮らしの相談は地域包括支援センターにご相談ください。
本ページは自治体の制度の手続きについての整理です。 保険の補償内容・限度額・支払いの可否は、各自治体が契約している保険の約款によります。 個別の事故についての判断はできません。実際の内容は市区町村の窓口にご確認ください。
このページの内容
  1. なぜ自治体が保険を用意するのか
  2. 対象になる人
  3. 補償される内容
  4. 申請の仕方
  5. 注意したいところ
  6. 状況ごとの考え方
  7. よくある取りこぼし
  8. 確認の順序
  9. 確認に使った一次情報
  10. よくある疑問

なぜ自治体が保険を用意するのか

家族が高額な賠償を負う事例が知られるようになったためです。介護している家族が賠償責任を問われると、介護そのものが続けられなくなります。そこで、市区町村が契約者となって保険に加入し、住民を被保険者にする、という形の制度が広がりました。

荒川区の記載はこうです。

自己負担はありません(保険料は、区が全額を負担します)

出典:荒川区「認知症高齢者等個人賠償責任保険」

対象になる人

荒川区の対象要件(公表内容から)

区分要件
居住区内に在住し、かつ、区の住民基本台帳に記録されている40歳以上の者
状態医師に認知症と診断されている、または認知症チェックリストで20点以上の65歳以上
除外介護施設入所者、病院入院者、特定の社会福祉施設入所者

出典:荒川区「認知症高齢者等個人賠償責任保険」(2026年9月10日確認)。これは荒川区の例です。要件は市区町村ごとに異なります。

「介護施設入所者、病院入院者」が除外されているのが要点です。施設や病院の中では、施設側の保険が働く前提になっているためです。在宅で生活している人のための制度、という位置づけです。

補償される内容

荒川区が挙げている補償(公表内容から)

2つめと3つめが目を引きます。「交通事故による傷害補償」は、本人が被害を受けたときの補償です。賠償だけでなく、本人が事故にあった場合も見ています。「被害者死亡時の見舞金」は、賠償責任が認められない場合でも支払われる設計です。

補償の限度額や、どこまでが対象になるかは、自治体が契約している保険の約款によります。窓口で確認してください。

申請の仕方

荒川区の記載から整理

  1. 市区町村に制度があるか聞く高齢福祉担当課。
  2. 対象要件を確認する年齢・状態・施設入所の有無。
  3. 診断書の写しを用意する荒川区は「認知症診断書の写し」が必要としています。
  4. 緊急連絡先を決める荒川区は「本人以外の緊急連絡先の記入」を求めています。
  5. 申請する持参・郵送または電子申請。
  6. 加入の通知を保管する事故のときに必要になります。
  7. 家族で共有する加入していることを知らないと使えません。

注意したいところ

見落としやすい点

内容
自動では加入にならない申請が要ります。要介護認定を受けていても自動では入りません
診断書が要る荒川区は認知症診断書の写しを求めています。取得に時間と費用がかかります
施設入所で対象外になる途中で施設に入ると対象から外れます。異動の届出が要る場合があります
ほかの保険と重なることがある自動車保険や火災保険の特約に個人賠償責任保険が付いていることがあります。確認してください
市区町村を出ると使えない住民登録が要件です

4つめは実務上いちばん多い見落としです。すでに加入している保険の特約を確認してから申請してください。

状況ごとの考え方

診断を受けていない

荒川区は「医師に認知症と診断されている、または認知症チェックリストで20点以上の65歳以上」としています。チェックリストの方式を置いている市区町村があります。窓口で確認してください。

すでに自動車保険や火災保険に入っている

個人賠償責任の特約が付いていることがあります。重複しても保険金が倍になるわけではないので、先に証券を確認してください。

途中で施設に入ることになった

対象外になることがあります。市区町村に届け出が必要か確認してください。

市区町村に制度が無い

民間の個人賠償責任保険があります。火災保険や自動車保険の特約として付けられることが多く、その場合の保険料は自己負担です。

事故が起きてしまった

まず市区町村の窓口に連絡してください。保険会社への連絡の手順が定められています。

40代で対象になるか分からない

荒川区は40歳以上を対象にしています。年齢の線は市区町村ごとに違います。

よくある取りこぼし

制度を知らずに加入していなかった

自動では加入になりません。窓口で「保険の制度はありますか」と聞いてください。

診断書の準備で止まった

取得に時間と費用がかかります。早めに主治医に相談してください。

すでにある保険の特約を確認していなかった

自動車保険・火災保険に付いていることがあります。

施設に入ってからも対象だと思っていた

荒川区は施設入所者・入院者を除外しています。

家族が加入を知らなかった

事故のときに使えません。加入の通知を共有してください。

確認の順序

備えるまで

  1. いまある保険の特約を確認するいちばん先。自動車保険・火災保険の証券を見る。
  2. 市区町村に制度があるか聞く高齢福祉担当課。
  3. 対象要件を確認する年齢・状態・施設入所の有無。
  4. 診断書を用意する時間がかかります。
  5. 申請する持参・郵送・電子申請。
  6. 家族で共有する加入していることと、事故時の連絡先。
  7. ほかの制度も聞く自治体の制度の全体像

自治体の制度の全体像見守りシール位置情報端末の貸与SOSネットワークの事前登録個人賠償責任保険機器の選び方人に頼む場合

確認に使った一次情報

よくある疑問

保険料はかかりますか。

自治体が負担する制度があります。荒川区は「自己負担はありません(保険料は、区が全額を負担します)」としています。制度の有無と負担のしかたは市区町村ごとに異なります。

いくらまで補償されますか。

自治体が契約している保険の約款によります。限度額は市区町村ごとに異なるため、窓口でご確認ください。

要介護認定を受けていれば自動で加入になりますか。

なりません。申請が必要です。

診断書は必ず要りますか。

市区町村によります。荒川区は認知症診断書の写しを求めていますが、チェックリストによる方式を併用しています。窓口で確認してください。

自動車保険の特約と両方入れますか。

入ることはできますが、保険金が二重に支払われるとは限りません。先にいまある保険の内容を確認してください。

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一次情報の確認先

本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。

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