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助成があるのに、案内されないことがある

高齢者向けの配食に助成を設けている市区町村は多くあります。ところが介護保険の窓口では案内されないことがあります。財源も担当も介護保険とは別だからです。誰が対象で、何を聞かれ、どの順で動けばよいのかを整理します。

本ページは配食に関する制度の一般的な整理です。助成の有無・対象・自己負担額・回数は市区町村ごとに異なり、年度ごとに改定されます。実際の利用は、担当のケアマネジャーと、お住まいの市区町村の高齢福祉担当窓口にご確認ください。治療のための食事制限は必ず主治医・管理栄養士の指示に従ってください。
このページの内容
  1. 案内されないことがある理由
  2. よくある条件の型
  3. 申請で確認されること
  4. 事業者は自由に選べるか
  5. 対象外だったとき
  6. 助成と民間を組み合わせる
  7. 確認の順序
  8. 確認に使った一次情報
  9. よくある疑問

案内されないことがある理由

配食の助成は、多くの場合介護保険とは別の一般施策として、高齢福祉の担当課が持っています。介護保険の認定やケアプランの流れには乗ってきません。

厚生労働省の資料でも、配食は「その他の生活支援サービス」という別枠に置かれ、実施主体は「弁当業者等」「任意団体、介護事業所」とされています。介護保険のサービス事業者の一覧に載っていないので、ケアマネジャーの手元の資料にも出てきません。

結果として、こちらから聞かないと出てこない制度になっています。

よくある条件の型

条件は市区町村ごとに違いますが、組み合わせのパターンは限られています。どの型に当てはまるかを先に見当づけると、窓口での話が早くなります。

条件として置かれることが多い項目

項目よくある置き方確かめること
年齢65歳以上夫婦の一方だけが該当する場合の扱い
世帯ひとり暮らし、または高齢者のみの世帯同居家族がいると外れることがある。日中独居の扱い
心身の状況調理が困難であること/要支援・要介護の認定認定がなくても対象になるか
所得住民税非課税など所得によって自己負担額が変わる形もある
回数週◯回まで、1日1食まで上限を超えた分を自費で足せるか

この表は「聞くべき項目」の一覧です。実際の条件は必ずお住まいの市区町村で確認してください。

とくに見落とされやすいのが「同居家族がいると外れる」という条件です。同居していても日中は誰もいない、家族が高齢で調理できない、という事情がある場合は、その事情をそのまま窓口に伝えてください。事情によっては対象と扱われることがあります。

申請で確認されること

配食の助成は、多くの場合訪問して本人の状況を見る手続きが入ります。書類だけで決まらないのは、「調理が困難であること」を確かめる必要があるためです。

訪問時に見られること・聞かれること

ここで実態より良く見せようとしないでください。本人が「大丈夫です」と答えてしまい、対象から外れることがあります。同席できる家族がいる場合は、ふだんの様子を家族の側から補ってください。

事業者は自由に選べるか

助成を使う場合、市区町村が登録している事業者からしか選べないことがあります。ここが民間の配食と大きく違う点です。

自治体の助成と、民間の配食の違い

自治体の助成民間の配食
費用助成があり自己負担が下がる全額自己負担
事業者登録事業者から選ぶ自由に選べる
献立選べないことが多い食種・量を選べる
受け取り毎日決まった時間に手渡し冷凍でまとめて受け取れるものもある
安否確認手渡しを条件にしている自治体が多い事業者による
食事の調整対応の範囲は事業者次第栄養素等調整食・物性等調整食を選べる

「安い」だけで決まりません。食事の制限がある場合や、受け取りの時間に在宅できない場合は、民間のほうが合うことがあります。

対象外だったとき

助成の対象にならなかった場合、民間の配食を自費で使うことになります。このとき見る点は値段だけではありません。

民間を選ぶときに見落とすところ

配達料が別だと気づかない

1食あたりの表示価格に配達料が入っていないことがあります。1週間ぶんの総額で比べてください。

冷凍庫に入らない

冷凍でまとめて届くタイプは、家庭用の冷凍庫の容量を超えることがあります。届く個数と1個の大きさを先に確認してください。

本人が電子レンジを扱えない

解凍が要るタイプは、本人ひとりでは食べられないことがあります。ヘルパーの訪問時間と合うかを確かめてください。

食事の制限に対応していない

「やわらかい」と「とろみがつく」は別です。飲み込む力に不安があるなら、物性等調整食に対応しているかを確認してください。

解約の条件を見ていない

定期の契約になっているものがあります。入院したときに止められるかを先に聞いてください。

助成と民間を組み合わせる

助成には回数の上限があることが多く、「週3回まで」なら残りの4日が空きます。ここを民間の冷凍配食で埋める組み方があります。

組み合わせの例

助成か民間か、ではなく、どう組むかで考えてください。

助成が週3回・手渡しのとき

手渡しの日は安否確認を兼ねます。残りの日を冷凍でまとめて置いておくと、在宅していなくても食事が確保できます。

助成の献立が選べないとき

食事の制限がある日だけ民間の栄養素等調整食を使い、それ以外を助成に回す組み方があります。

入院・退院を繰り返しているとき

助成は手続きに時間がかかります。退院直後の数週間を民間の冷凍でつなぐと、空白ができません。

家族が週末だけ来られるとき

平日を配食にし、週末は家族が作る。冷凍タイプなら余った分が無駄になりません。

確認の順序

助成にたどり着くための順序

なぜ介護保険から出ないのか自治体の助成は誰が対象か安否確認はどこまでやってくれるかアレルギー表示は義務か制限の種類嚥下対応

助成で埋まらない日を、冷凍の宅配食で埋める

冷凍でまとめて届くので、受け取りの時間に縛られません。栄養価と1食あたりの価格は公式サイトで確認できます。

掲載する価格・栄養価は各社公式サイトの公表値です。治療用の食事は必ず主治医・管理栄養士の指示に従ってください。広告(PR)を含みます。

確認に使った一次情報

よくある疑問

助成の申請はどこでしますか。

市区町村の高齢福祉担当、または地域包括支援センターが窓口になっていることが多くあります。介護保険担当とは別の窓口です。

申請してからどのくらいで始まりますか。

訪問調査と決定の手続きがあるため、日数がかかります。急ぐ事情がある場合は、その旨を伝えて相談してください。

同居家族がいます。それでも対象になりますか。

同居家族がいると対象外としている市区町村がありますが、家族が高齢である、就労で日中不在であるといった事情を考慮する運用もあります。事情をそのまま伝えて相談してください。

助成を受けながら、別の事業者の配食も使えますか。

助成の対象になるのは登録事業者ぶんですが、それ以外を自費で併用すること自体を禁じている例は多くありません。窓口で確認してください。

入院したら助成は止まりますか。

多くの場合、利用を中止する届出が必要です。止め忘れると請求だけが続くことがあります。入院が決まったら早めに連絡してください。

引っ越したら助成はどうなりますか。

制度は市区町村ごとなので、引っ越し先で改めて申請することになります。転入先の条件が違うことがあります。

制限食・介護食の宅配ガイドの記事一覧

一次情報の確認先

本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。

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