本ページはアフィリエイト広告を利用しています。制度の記載は一般的な説明であり、個別の適用はケアマネジャー・保険者にご確認ください。

先に確認するのは料金ではなく、対象になるか助成があるか

訪問理美容を調べると、まず事業者の料金表が出てきます。ただしその前に確認すべきことが2つあります。ひとつは法令上の対象にあたるか、もうひとつは市区町村の助成が使えるか。順序を逆にすると、使えたはずの制度を知らないまま自費で払うことになります。

本ページは制度の一般的な整理です。助成の有無・対象・回数は市区町村ごとに異なります。実際の利用にあたっては、お住まいの市区町村の窓口、または担当のケアマネジャーにご確認ください。
このページの内容
  1. 出張でしてもらえる人の条件
  2. 介護している家族も対象になり得る
  3. 市区町村の助成制度
  4. 介護保険との関係
  5. 事業者に確認する項目
  6. 当日までに用意するもの
  7. よくある疑問

出張でしてもらえる人の条件

美容師・理容師は、原則として美容所・理容所以外の場所で業を行うことができません。出張でしてもらえるのは、政令で定められた場合に限られます。そのひとつが「疾病その他の理由により理容所又は美容所に来ることができない者」に対して行う場合です。

この「疾病その他の理由」が何を指すかについて、厚生労働省が通知を出しています(平成28年3月24日 生食衛発第324001号)。

通知が示している対象(厚生労働省の通知より)

区分内容
本人の状態による場合疾病のほか、骨折・認知症・障害・寝たきり等の要介護状態にある等、社会通念上、理容所又は美容所に来ることが困難と認められる者
家族の養護・介護による場合自宅で乳幼児の育児または要介護高齢者等の介護を常時行っており、他の支援が利用困難で、当該家族の安全性を確保することが困難になると認められる者

対象にあたらない人への出張施術は法違反となります。事業者が対象を確認するのは、そのためです。

「要介護認定を受けていないと頼めない」わけではありません。骨折や障害、認知症も挙げられています。判断の基準は認定の有無ではなく、来店が困難と認められるかどうかです。

介護している家族も対象になり得る

上の表の下段は、あまり知られていません。介護されている本人だけでなく、常時介護している家族自身も、条件を満たせば出張の対象になり得ます。

下段に当てはまるかの考え方

自宅で要介護の親を常時介護しており、目を離せない

他に支援を頼める人がいない状況で、家を空けると本人の安全が確保できないのであれば、通知が示す要件に近い状況です。事業者に状況を伝えて確認してください。

デイサービスに行っている時間帯なら外出できる

その時間に美容所へ行けるのであれば、来店が困難とは言いにくい状況です。まず通えるかを検討してください。

自宅で乳幼児の育児を常時行っており、預け先がない

こちらも通知に明記されています。育児と介護は同じ扱いで書かれています。

一時的に忙しくて行く時間がない

「安全性を確保することが困難」とは異なります。対象外と考えるのが自然です。
該当するかどうかを最終的に判断するのは事業者です。状況を正確に伝えてください。曖昧なまま依頼すると、当日になって断られることがあります。

市区町村の助成制度

多くの市区町村が、在宅の高齢者や障害のある方を対象に訪問理美容の助成制度を設けています。名称は「在宅高齢者訪問理美容サービス」「訪問理美容サービス券」など、自治体によって異なります。

窓口で確認する6項目

「指定事業者の有無」を先に確認してください。事業者を決めてから助成を調べると、その事業者が対象外で、選び直しになることがあります。順序は「助成を確認 → 使える事業者から選ぶ」です。

担当のケアマネジャーがいる場合、この確認はケアマネジャーに聞くのが早い方法です。地域の制度と事業者の両方を把握していることが多いためです。

訪問美容の対応範囲と料金を確認する

対応地域・施術内容・料金は事業者の公式サイトに記載があります。助成の指定事業者かどうかも確認してください。

掲載内容は各社公式サイトの公表値です。面談・相談は無料。広告(PR)を含みます。

介護保険との関係

訪問理美容は介護保険のサービスではありません。訪問介護のヘルパーに散髪を頼むことはできず、理美容師の資格を持つ人が行う必要があります。

何がどの制度か

やること使える制度費用の出どころ
カット・カラー・パーマなどの理美容介護保険は使えない自費。市区町村の助成があれば一部
整髪・洗髪などの身体介護に含まれる範囲訪問介護(身体介護)介護保険
理美容師による出張施術自費サービス自費+自治体の助成
施設に入所している場合の理美容施設が手配していることがある自費。施設ごとに扱いが違う

「ヘルパーに髪を切ってもらう」ことはできません。整えることと、理美容の施術は別に扱われます。

介護保険で頼めることと頼めないことの切り分けは、頼めないこと一覧にまとめています。

自治体の制度は、分野をまたいで存在します。理美容だけでなく、 見守り機器の助成配食サービスも、 同じ窓口(高齢福祉担当課・地域包括支援センター)で一度に聞けます。 何度も足を運ばずに済むよう、聞きたいことをまとめてから行ってください。

事業者に確認する項目

問い合わせのときに聞くこと

項目聞くことなぜ効くか
対応地域自宅の住所が範囲内か範囲外だと出張費が別に必要か、そもそも不可
料金の内訳技術料と出張費が別か、込みか総額で比べないと安く見えることがある
寝たまま対応ベッド上でカットできるか起き上がれない場合は必須の条件
洗髪の可否水を使うか、ドライシャンプーか自宅の設備によってできることが変わる
車椅子対応座位のまま施術できるか移乗の手間が変わる
自治体の指定助成制度の指定事業者か助成が使えるかがここで決まる
キャンセル体調不良で当日に中止する場合の扱い介護では当日の体調変化がよくある

最後の項目は見落とされがちです。当日の体調で中止になることは珍しくありません。先に条件を聞いてください。

当日までに用意するもの

準備の順序

  1. ① 場所を決める椅子に座れるか、ベッド上か。動線に物がないか確認する。
  2. ② 床を養生する新聞紙やレジャーシートを敷く。切った髪の片づけが楽になる。
  3. ③ 電源を確保するバリカンやドライヤーを使う場合、コンセントの位置を確認する。
  4. ④ タオルを用意する何枚必要かは事前に聞いておく。
  5. ⑤ 体調を伝える当日の様子、服薬、皮膚の状態など、伝えるべきことを整理しておく。
  6. ⑥ 支払い方法を確認する現金のみか、助成券が使えるか。

②の養生だけで、終わったあとの負担がかなり変わります。介護をしながらの片づけは思った以上に手間です。

理美容以外で頼みたいことも相談する

介護保険の対象外になる用事は、保険外サービスで頼める場合があります。相談は無料です。

掲載内容は各社公式サイトの公表値です。面談・相談は無料。広告(PR)を含みます。

よくある失敗

事業者を決めてから助成を調べる

指定事業者でないと使えないことがあります。順序は助成が先です。

料金を技術料だけで比べる

出張費が別にかかることがあります。総額で比べてください。

対象にあたるか曖昧なまま依頼する

当日に断られることがあります。状況を正確に伝えてください。

ヘルパーに散髪を頼もうとする

理美容は訪問介護では行えません。理美容師の資格が必要です。

当日キャンセルの条件を聞いていない

介護では体調による中止が起こります。先に確認してください。

介護している家族自身は対象外だと思い込む

通知には、常時介護している家族も対象になり得ると書かれています。

よくある疑問

よくある疑問

要介護認定を受けていなくても頼めますか。

厚生労働省の通知は、疾病のほか骨折・認知症・障害・寝たきり等を挙げ、社会通念上、来店が困難と認められる者を対象としています。認定の有無だけで決まるものではありません。状況を事業者に伝えて確認してください。

介護している自分の髪も切ってもらえますか。

自宅で乳幼児の育児または要介護高齢者等の介護を常時行っており、他の支援が利用困難で、家族の安全性を確保することが困難になると認められる場合は、通知上の対象に含まれます。事業者に状況を伝えて確認してください。

介護保険は使えますか。

訪問理美容は介護保険のサービスではありません。ただし市区町村が独自に助成制度を設けていることが多いため、そちらを確認してください。

助成はどこに聞けばよいですか。

お住まいの市区町村の高齢福祉担当課、地域包括支援センター、または担当のケアマネジャーです。制度の名称は自治体によって異なります。

施設に入っている場合はどうなりますか。

施設が理美容の巡回を手配していることがあります。まず施設に確認してください。外部の事業者を呼べるかどうかも施設によって異なります。

寝たきりでもカットできますか。

ベッド上での施術に対応している事業者があります。対応可否と、必要な準備を事前に確認してください。

介護保険で頼めないことの記事一覧

一次情報の確認先

本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。

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